webデザイナーとコーダーってどう違うの?わかりやすくまとめてみた
2020年4月9日
デザイン業界に知識がない人は「webデザイナー」と「コーダー」の区別がつかない方がたくさんいらっしゃると思います。
そもそも「webデザイナー」も「コーダー」も、普通の人にとってみれば、どのような仕事をしているのか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は「webデザイナー」と「コーダー」の違いや、難易度も含めてまとめてみました。
webデザイナーもコーダーもジャンル的には「webサイトを制作する」という点においては同じ部類だと言えます。
しかし、両者において決定的な違いが現れるのが作業内容です。
webデザイナーの仕事はクライアントの意向をヒアリングし、その情報からサイトのデザインをすることです。
主にPhotoshopなどのデザインソフトを使い、案を数案作ってクライアントと折衝します。
webデザイナーの仕事は、web制作においての重要な指針となり、以後の制作やサイトのリリースの土台として深く関わってくるので、詳細なヒアリングでクライアントの希望や意向をどれだけ汲み取るかが大切になってきます。
オススメしたいのが自分独自の「ヒアリングシート」を作っておくことです。
サイトの色彩、ナチュラルな感じか厳格な感じか、またクライアントの好きなサイトや雑誌は何かを聞くことによって「全然違うものができる」可能性は最大限抑えられます。
webデザインに向いている人の特徴を挙げてみましょう。
これらの点から、美術的なセンスが備わっている人が向いていると言えるでしょう。
しかし初心者にいきなりこれらの点を全て追求することは難しいので、まずは好きなサイトのデザインをラフで模写してみるという練習をするといいですね。
模写というのは重要な行為です。このボーダーは何pxか、余白はどれだけ取っているかなどを把握することによって、なぜこのサイトは美しいのかが分かってきます。
コーダーという仕事は、webデザイナーが起こしたデザインをネット上で閲覧できるようにHTMLやCSSで一寸の狂いなく再現するというものです。
必要なスキルはHTML・ CSSはもちろん、PHPやjavascriptといったプログラミング要素も含まれてきます。
最近ではPCだけでなくスマホでの閲覧もカバーする「レスポンシブデザイン」を施すことが主流となっていますので、様々なデバイスでの閲覧を想定したコーディング技術が必要となってきます。
コーダーに向いている人とは以下のポイントが挙げられます。
ロジカルな考えが不足していて、感情的や直感的にコーディングを行うと必ずwebデザイナーとコーダーの間で、齟齬が生じます。
正確で狂いのないデザインからの再現性が必要とされるわけです。
またコーディングの主流は時代によって変化していくので、海外で最新の技法を検索した際少しは英語ができると、技法の詳細が理解しやすくなります。
日本においては海外のトレンドが半年後〜数年後に、ブーム化するといった傾向があるので、英語の読解力はあれば憂いなしといったところですね。
今は大規模なサイト制作案件を除き、小〜中規模のサイトではwebデザインもプログラムを書くコーディングも、同一人物が行うことが多いです。
また、クラウドソーシングで仕事を探す際も「webデザインもコーディングもできます」という人は案件の広がりが期待できます。
余力があればデザインの知識とともに、コーディングの知識も習得しておくとクライアントも喜ぶ提案ができるでしょう。
どちらも大変な仕事に変わりありませんが、難易度は少し違ってきます。
webデザインはデザインの基本的な知識や色彩・トレンドなどに加えて、UI・UXデザインができれば、ひとまずは人に見せられるものには仕上がると思います。
デザインの基礎は書籍で身につけることができますし、ありがたいことに図書館にもデザイン系の本は置いてあります。
一度、数案作ってしまえばだいたい要領は分かってくるので、勉強と流行の把握がものをいう世界です。
コーダーによるコーディングの難易度ですが、webデザイナーと同じくコードの流行り廃れはありますし、技術の向上は常に求められます。
しかもwebサイトで使用する言語はHTML・CSSはもちろんのこと、jQueryやPHP・javascriptと覚える言語も多岐にわたります。
このようなことから、webデザインよりもコーダーの方がどうしても作業工程が複雑かつ種類も多くなってきます。
webデザインorコーダー、どちらが難しいかと言われれば、僅差でコーダーの方が大変だという見解です。
webデザインもコーディングも独学で習得可能です。高いスクールに通う必要はありませんので、テキストを買ってきて制作フロー通りに進めていくと十分技術は身につきます。
3〜5サイト実際に作ってみると作業内容も把握できますので、まずは模索しながら手を動かしてみましょう。
この際、webデザイン業務とコーダー業務にとらわれず、1〜10まで制作してみて、現場の空気を疑似体験でもいいから味わってみることが大切です。
そして成果物はポートフォリオにして保存しておきましょう。どれだけ陳腐な案でもクライアントにとっては十分な判断基準になります。ラフの段階からコピーをとって保存しておくのもいいですね。
webデザイナーもコーダーもどちらもweb制作現場には欠かせない存在です。自分の存在価値を高めるにも「何でも任せられるスタッフ」になることが重要です。
「〜しかできない」や「〜は苦手」という意識をなくすのが、現代のweb制作におけるターニングポイントだと思ってやみません。