クラウドソーシングを使うなら単価交渉するべき理由とやり方

クラウドソーシングの1番の問題点として、単価が安いと言うことが挙げられます。

事実、少し資料が古くなってしまいますが、クラウドワークスが2016年に発表した決算書の資料によると、月20万円以上稼いでいるワーカーは約0.014%となっています。

主な理由としては、クラウドソーシングの運営会社が仲介手数料を取る(クラウドワークス ではおおよそ20%)と言うこと、もう一つはクラウドソーシングで発注するクライアントの多くが高品質ではなくてもいいから、安い価格で発注したいと考えているからでしょう。

そのため、クラウドソーシングを使い稼ぎたいと考えるなら単価交渉は絶対に避けては通れない道です。今回は単価交渉のタイミングや提案文をテンプレートを使って説明します。

単価交渉ができる案件とは

そもそも、クラウドソーシングには価格交渉ができる案件とそうではない案件があります。

まずは価格交渉ができる案件をみてみましょう。

https://crowdworks.jp/public/jobs/4800572?ref=my_job_offers#confirm

上の例はこのクラウドソーシングナビのライターをクラウドワークス で応募した時の応募文です。事実、当サイトでは単価交渉には予算の範囲内で対応しています。

見るべき点は主に2つです。

買いたたきをしようとしていないか

まず冒頭でも少し触れましたが、クラウドソーシングサイトには品質は気にしないので、安く発注したいと考えるクライアントの割合が非常に高いです。その場合、彼らにとっては安いことが正義ですので、いくら単価交渉をしたとしても、応じてはくれないでしょう。

その見分け方としては単価が相場より安すぎないか、応募者の選定を真面目に行っているかが重要でしょう。

クラウドソーシングナビの例でいうと応募の際に

  • 過去の実績(ポートフォリオ)
  • テスト

この二つを条件にしています。それぞれきちんと意図があります。過去の実績を提出するのは、どの程度ライティング力を確認するためで、テストについては論理的思考力を見極めるために行っています。

このように値段よりも質を求めているクライアントについては単価交渉が可能です。

継続依頼があるか

当然ですが、継続しない案件に関しては単価交渉は無理だと考えた方が良いでしょう。

継続案件で単価交渉が可能な理由は1つです。

新規のワーカーを雇うのに使う時間とお金>契約金

この場合に単価交渉が成立します。。もう少し詳しく解説しましょう。

クライアントが新しいワーカーを雇う際にはお金だけではない見えないコストがたくさんあります。

先ほどの例のようにテストを設けている場合には、応募者の回答を全てみないといけません。また、契約が成立したあとも、作業内容の詳しい説明や、フィードバックが必要です。

新しくワーカーを雇うよりも単価をあげた方がいいなとクライアントが考えた場合に、単価が上がります。交渉をしなくても単価を上げるクライアントもいますが、稀でしょう。

継続依頼があるかの見極め方

結論、継続依頼があるかどうかはクライアントに聞いた方が早いです。

募集文に書いてあることも多いので確認したあと、継続依頼があるかどうか分からなかった場合は、クラウドソーシングのメッセージなどで聞いてみましょう。

単価交渉のベストなタイミング

単価交渉ができそうな案件にとりかかった場合、どのタイミングで単価交渉を行うべきでしょうか。

早ければ2回目でも良い

自分自身が現在の単価よりも高い働きをしていると思ったら単価交渉を行いましょう。

判断軸としては以下の二つを参考すると良いと思います

  • 現在の案件より単価のいい案件を取れるようになった
  • 業務に慣れてクライアントの期待に答えられるようになった

もちろんどのタイミングで単価交渉をすべきかはクライアントとの関係値や自分自身の能力によるので、一概には言えません。

単価交渉依頼文のテンプレート

初めての単価交渉の場合、どのように交渉したら良いかいまいちイメージがつかない方も多いと思うので、雛形を用意してみました。これを元に自分なりに編集して提案してみると良いでしょう。

いつもお世話になっております。

〇〇です。

これまで、お仕事を引き受けさせていただく中で、より〇〇様のご期待に添える成果物を納品することが出来るようになったと自負しております。

つきましては報酬のベースアップをご検討いただけないでしょうか。

他のクライアント様の案件では〇〇(希望額)円の提示をいただいておりますので、こちらを基準にご相談させていただきたく思います。

お忙しい中恐縮ですが、何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

この文章をそのまま使わずに自分で作成する場合は以下の点に注意すると良いでしょう。

  • 具体的な金額を入れる
  • 直接的すぎる表現は避ける

あまりに直接的な表現はクライアントに不快感を与えることになりかねません。敬意を持った文面で提案するようにしましょう。

また、具体的な金額を入れることは必須ではありませんが、具体的な金額を提示した方が、その金額が通っても通らなくとも、単価の上がり幅が何も金額を提示しないよりは大きくなる可能性があります。

まとめ

今回はクラウドソーシングでの単価交渉について

  • 単価交渉できる案件の選び方
  • 単価交渉のタイミング
  • 単価交渉の文面

の3本立てでご紹介しました。これまで単価交渉をしたことがなかった方はこれを期に、単価交渉を検討してはいかがでしょうか。