クラウドソーシングに本名で登録するメリットデメリット

近年、働き方が多様化され、在宅ワーク、フレックス制度を活用する企業が増えたことから、クラウドソーシングとしての働き方を選択する方も増えています。その中でもライターは比較的、初心者にも取り掛かりやすく人気の依頼となっています。

多くのクラウドソーシングサービスでは本名で仕事を受ける方は少なく、ほとんどの方が実名とは違う名前で仕事を受注していますが、そんな中実名で活動している方も少なからずいます。

本名での活動にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。今回はライターを例にして検証してみます。

本名で活動するメリット

信頼されやすくなる

まず、相手企業に、相手先に信頼されやすいというメリットがあります。記事に実名を記載するとなれば、書き手側であるライターは、いつも以上に責任をもって記事を作成しなければなりません。

インターネットで完結する仕事が増えたことにより、実名を公表しているか否かはさほど問題ではなくなってきてはいますが、インターネットでの仕事の受注にあまり慣れていない企業や、長期契約を考えている企業は責任感を少しでも感じられるライターに受注します。

このことから、本名で活動するイコール信頼できるライターとなり、企業から信頼されやすくなると言えるのではないでしょうか。

指名依頼が受けやすくなる

次に、指名依頼が受けやすくなることがメリットといえます。

何気なく見ていたサイトが面白くて、最後まで読んでしまった、気づいたら時間が経っていたなんてことはありませんでしたか。そんな時、ふと、この記事は誰が書いているのだろうと不思議に思い、ライター名を探したりはしませんでしたか。

匿名である場合、ライターとしての実績や知名度はあくまで本名とは別の名前への評価となるため、その名前で活動しているプラットフォーム以外では仕事を得ることはできません。しかし、本名で活動している場合、日常生活で名前を人に伝えるあらゆる場面において、自分の書いた記事を読んだ人と遭遇する可能性があり、仕事を得られる機会は多くなります。

それが、ライターを探している企業の担当者であれば、指名で記事作成の依頼がはいることもあるかもしてません。

そうなりますと、ライターとしての今後は安泰だと言っても過言ではありません。企業から指名を受けるようになれば、1社が2社、3社と増やすことができ、活躍の場が広がっていく喜びもあるのではないでしょうか。

本名で活動するデメリット

個人を特定される

実名を出して活動すると、どうじても個人が特定されやすくなることから、個人情報流出の危険性が高まります。国内、国外には何人もの同姓同名がおり、この広い世界の中でどこに住んでいるのかさえ分からない、たった一人のライターを特定できるのかと不安に思う方もいらっしゃると思いますが、かなりの高確率で特定されます。

ただ、ライターを特定しようとする人はほとんどいないと思うので特定の事情がない限りはさほど気にしなくても良いのではないでしょうか。

書ける記事の範囲が狭まる

ライティングの依頼の中にはアダルト系の記事や特定の思想を色濃く反映している記事など、匿名であるからこそ自由に書ける内容を必要とする依頼が存在します。

それらの記事を受けるつもりがない方や実名で書いても特に影響がない方、気にしない方は問題ありませんが、多くの実名で活動しているライターはそれらの依頼を受ける場合には名前を出さないことを条件にする必要があるでしょう。

会社にバレる

今、副業としてライターをされている方もいますが、もし、実名で活動するとなれば、副業を禁止している企業の場合、就業規則に反していることが会社にバレる可能性が高くなります。

本業とは別に副業でライターとして稼ぐ場合、通常は年間での利益が20万円以下であれば確定申告は必要なく、その範囲で稼いでいればまず会社等にバレることはありませんが、実名で活動している場合、確定申告をしなくても、インターネットで記事を偶然見つけるなど、可能性は少ないですが会社の同僚や上司に見つかってしまうかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。クラウドソーシングでライターが本名で活動するメリット、デメリットについて、分かりやすくまとめました。クラウドソーシングサイトに新しく登録する方のユーザー名の決め方の参考になれば幸いです。

将来、ライターとしての独立を考えている方、副業として本業の収入に足したい方はまずは、匿名での記事作成の仕事を探すことをおすすめします。ライターとしての能力、実績、信頼がついてきた時に、次の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。