クラウドソーシングには情報リテラシーが比較的低い人が一定数おり、彼らを食い物にしようとするクライアントが存在します。例えばネズミ講の勧誘をクラウドソーシングのメッセージフォームなどを使い行うとかですね。
それらの悪質クライアントはクラウドソーシングサイトの運営によって厳しく処罰されるため、以前より数は減っていますが、いまだに悪質クライアントは存在します。
そこで今回は、クラウドソーシングサイトでタスク形式でアンケートをとり、遭遇した悪質クライアントについて告発してもらいました。
クラウドソーシングで遭遇した悪質案件
それではジャンルごとに悪質案件を紹介していきます。
メールアドレスなどのリスト収集目的
これらの案件は依頼に見せかけて、実はメールアドレスやラインを収集し、自分の商材を売り込むことを目的としているパターンです。どのクラウドソーシングサイトでもまず規約違反なので見つけたら即通報しましょう。
居酒屋の名前募集します
「居酒屋の名前募集します」というコンペ形式の案件だったので、面白そうだと思い応募しました。その後、今回は他の方の案が採用されたと報告がありました。そこまでは良かったのですが、その後他にも色々と仕事があるので講習を受けてみないかなどと誘われました。最初の応募に全く関係のない勧誘だったので、実はこれが目的だったのかなと感じました。簡単な仕事で、コツさえ覚えれば月10万から50万くらい稼げます。LINE で簡単に講習を受けられますので今がチャンスです。人気なのですぐに募集人数がいっぱいになります。などの急かすような言葉が多かったです。
ECサイトへの会員登録
ECサイトへの会員登録で報酬が得られるということで、メールアドレスと携帯番号をサイトに登録した。するとその数日後からメールボックスにしつこい量の勧誘や商品宣伝、投資の話などの迷惑メールが届くようになった。また、電話番号からLINEの友達登録を行われて希望もしていないのに精巧なコピーブランド用品を売りますといった名称のLINEグループに無理やり追加されるケースが半年の間に10件ほど起き、とても迷惑した。
まず、クラウドソーシングサイト上だけで仕事はできず、向こうにメルアドを知らせる必要がありました。5回ブログの感想を書いて200円くらいだったので、ある意味美味しい仕事ではありましたが、実際には感想を求めているのではなく自分の顧客の勧誘でした。お金儲けをする方法をレクチャーするからレクチャー代を払うように勧められました、その際、そのお金を捻出するために自己アフィリエイトをするようにアドバイスがありました。自己アフィリエイトをあまり正当と感じませんでしたので乗りませんでした。
本当はsnsのアカウントの売買が目的シリーズ
こちらも本来の目的とは違う利用なので規約違反となります。同様の手法でsnsのアカウントを売買しようとする口コミをいくつかいただきました。またfacebookについては設定を変更することで個人情報の取得も可能となりますので、リスト収集目的の可能性もございます。
商品のアンケート調査
募集は弊社商品のモニターを募集しますといった内容でレビュー案件のようだったので応募したところ、契約依頼ごきて仮払いまですすみました。その後連絡はチャットワークにてとなったのですが、チャットワークで急に「募集してていた案件が予想を遥かに上回る応募があり定員に達してしまった。もしご興味があればフェイスブックのアカウントを譲りしていただけないか」という相談を持ち掛けられました。最初からそっちが目的だったような気がして、「クラウドソーシング上で定員以上の契約をしたというのか?Facebookのアカウント譲渡も規約違反では?」と返信したところ応答無しで今に至ります。連絡に費やした時間もあるしバカバカしくて腹が立ちました。
接客に関するアンケート
プロジェクト募集の時点では『接客に関するアンケート』と記載されていたため、自分にも出来そうだと思い応募をしました。次の日に先方から返信がありました。 クラウドソーシングサイトのメッセージに貼付されていたURLをクリックすると、先方はチャットワークでのやり取りを希望しているとの内容です。その後、チャットワークにて【実は応募が多数のため今回は別な案件を紹介したい】との内容のメッセージが届きました。具体的には、半年以上使用している私のfacebookアカウントを月々5000円をで貸せとの事でした。上記は、つい先日の話です。
本のナンバリング
寄付用の本が溜まり一部屋占拠しているからタイトルからナンバリングして分類してほしいとの依頼であった。採用されたので連絡をとったところ、別サイトでも採用して定員オーバーになったので別の案件に切り替えたいとして、フェイスブックのアカウントを1ヶ月5,000円で貸出なさいという内容であった。目的は広告を送るため複数のアカウントが必要とのことであったが、個人情報はもちろん、設定を変更すれば知人の連絡先まで取り放題になる。また、募集内容と別案件で紹介しようとする内容がかけ離れすぎて、ややもすると個人情報収集からの犯罪ヘ繋がる恐れもある事から悪質であると感じた。
クラウドソーシングを介さない直接取引
こちらについては必ずしも、受注者に不利益をもたらすわけではありませんが、クラウドソーシングサイトの利用規約で明確に禁止された行為です。悪質クライアントの可能性がかなり高い他、直接取引をしたことでアカウントの削除リスクも伴いますので、関わらない方が賢明です。
クレジットカードに関するアンケート
初めはクレジットカードに関するアンケートだったような気がします。そのアンケートで、商品のモニター、あるいは商品に関してのライティングに興味があるかの問いが最後にあり、その問いにYESの返事をした後で、商品モニターの案件の相談がありました。チャットワークでのコミュニケーションということで、チャットワークのアカウントで連絡を取ったところ、その後の仕事はチャットワークで、仕事の対価は直接個人銀行に振り込むということで、銀行名、銀行口座、口座所有者名、連絡先などの記入を促す連絡がありました。この時点で、問題ありと判断して、契約を辞退しました。その後もモニター募集で、似たようなユーザー名の募集を見ますので、気を付けたほうがいいと思います。
まとめ
今回はクラウソーシングサイトで遭遇した悪質案件のうち明確に利用規約違反と思われる案件のみをピックアップしてご紹介しました。
また、利用規約違反とまで行かなくとも、以上に単価が低い案件や、契約時にはアダルト系の記事作成と明記されていなかったなど、クライアントに非があると思われる口コミもいくつかいただきました。
クラウドソーシングを利用する際は十分にリテラシーを持って使いましょう。